答え
市独自の高校生向け奨学制度(高等学校等学習支援金)は2024年度末で廃止され、財源の奨学基金も条例廃止でなくなりました。今は市独自の奨学金はなく、高校生は大阪府育英会と府の給付金、大学生等は日本学生支援機構が窓口です。
確認|根拠:吹田市議会 令和6年9月定例会・11月定例会 会議録(議案第90号 吹田市奨学基金条例を廃止する条例、2024年12月20日可決)・大阪府「大阪府育英会奨学金制度」(2024年10月31日更新)
くわしく
吹田市独自の奨学制度はこう変わった
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 1977年(昭和52年) | 市独自の奨学制度を開始。経済的に修学が困難な高校生に授業料を補助。 |
| 1982年(昭和57年) | 市民からの寄附をもとに「吹田市奨学基金」を設置。その運用益を奨学事業の財源に。 |
| 2010年度(平成22年度) | 国の公立高校授業料の実質無償化を受け、授業料以外(学習用図書の購入費など)を支援する「高等学校等学習支援金」に改正。 |
| 2023年度(令和5年度) | 学習支援金は高校生1人あたり月額4,000円。支給者447人・支給総額約1,988万円の見込み(市の答弁)。 |
| 2024年9月定例会 | 市が「吹田市奨学基金条例を廃止する条例」(議案第90号)を提案。文教市民常任委員会で継続審査に。 |
| 2024年12月20日 | 11月定例会の本会議で議案第90号を原案可決。学習支援金の支給事業は2024年度末で廃止。 |
廃止の理由(市の説明)
- 国による国公立高校の授業料実質無償化(2010年度)と、大阪府による授業料以外の修学費用への支援(2014年度〜)で、高校生への支援が「充足」してきたため、市独自の制度は役割を終えたと判断した。
- 廃止時期は、2024年10月から児童手当の対象が高校生年代まで拡大されることに合わせ、家庭への影響を小さくするため2024年度末とした。
- 基金の残高(約3,200万円)は、廃止後は教育課題の解決に資する取組に活用したい、と教育長が答弁。
いま使える奨学金・給付金(吹田市在住の場合)
| 対象 | 制度 | 内容 |
|---|---|---|
| 高校生等 | 大阪府育英会 奨学資金/入学時増額奨学資金 | 貸与(返還が必要)。保護者が府内在住で所得が基準以下。申込は在学する学校または大阪府育英会へ。 |
| 高校生等(低所得世帯) | 大阪府 奨学のための給付金(国公立/私立) | 返還不要。住民税所得割が一定額未満の世帯や生活保護世帯が対象。2026年度は国公立で年3万2,300円〜14万3,700円、私立で年3万8,000円〜15万2,000円(区分・課程で異なる)。学校を通じて申請。 |
| 大学・短大・高専・専門学校 | 日本学生支援機構(JASSO)奨学金 | 給付奨学金(返還不要)と貸与奨学金。進学前の「予約採用」と進学後の「在学採用」がある。 |
| 進路に迷う中高生・若者 | 吹田市 進路選択支援相談 | 経済的な理由で進学をためらう人などの相談窓口(教育センター、予約制)。府の奨学金の案内もしています。 |
申込時期や金額は年度ごとに変わります。必ず各制度の公式ページか、通っている学校で最新の案内を確認してください。
よくある追加の質問
- なぜ廃止されたの?
- 市は「国による国公立高校の授業料実質無償化(2010年度)と、大阪府の授業料以外の修学費用への支援(2014年度)で高校生の支援が充実し、市独自の制度は役割を終えた」と説明しました。廃止時期は、2024年10月に児童手当の対象が高校生年代まで広がる時期に合わせて2024年度末とされました。
- 高校生が使える奨学金は?
- 大阪府育英会の奨学資金(在学中の学資)と入学時増額奨学資金(入学時の費用)があります。どちらも貸与(返還が必要)で、保護者が府内在住で所得が基準以下であることが条件です。申込は在学する学校か大阪府育英会へ。返還不要の支援としては、一定の所得以下の世帯向けに府の「奨学のための給付金」があります。
- 大学・専門学校の奨学金は?
- 日本学生支援機構(JASSO)の奨学金が中心です。返還不要の給付奨学金と、貸与奨学金があり、進学前に高校を通じて申し込む「予約採用」と、進学後に大学等で申し込む「在学採用」があります。くわしくはJASSOの案内で確認してください。
- 小中学生の学用品費などの支援は?
- 市立小中学校に通う子どもの保護者向けに、市の就学援助制度(学用品費・給食費などの援助)があります。奨学金とは別の制度です。
出典
- 吹田市議会 令和6年9月定例会 本会議(2024年9月4日)議案第90号「吹田市奨学基金条例を廃止する条例の制定について」提案説明https://ssp.kaigiroku.net/tenant/suita/SpMinuteView.html?council_id=1246&schedule_id=2
- 吹田市議会 令和6年9月定例会 本会議(2024年9月17日)学校教育部長答弁(制度の経緯・月額4,000円・令和5年度447人・廃止理由)https://ssp.kaigiroku.net/tenant/suita/SpMinuteView.html?council_id=1246&schedule_id=6
- 吹田市議会 令和6年9月 文教市民常任委員会(2024年9月18日)議案第90号の審査https://ssp.kaigiroku.net/tenant/suita/SpMinuteView.html?council_id=1254&schedule_id=2
- 吹田市議会 令和6年11月定例会 本会議(2024年12月20日)議案第90号 委員長報告・討論・採決(原案可決)https://ssp.kaigiroku.net/tenant/suita/SpMinuteView.html?council_id=1261&schedule_id=7
- 吹田市「進路選択支援相談」(2025年9月9日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/kosodate/1018281/1018294/1033216.html
- 大阪府「大阪府育英会奨学金制度」(2024年10月31日更新)https://www.pref.osaka.lg.jp/o180160/shigaku/fu-ikueikai/index.html
- 大阪府「大阪府国公立高等学校等奨学のための給付金について」(2026年9月12日更新)https://www.pref.osaka.lg.jp/o180140/kyoishisetsu/kyufukin/index.html
- 大阪府「大阪府私立高等学校等奨学のための給付金について」(2026年9月10日更新)https://www.pref.osaka.lg.jp/o180160/shigaku/shigakumushouka/syougaku_kyuuhu.html
- 日本学生支援機構(JASSO)「奨学金」(2026年9月18日閲覧)https://www.jasso.go.jp/shogakukin/index.html
いずれも2026年9月18日に内容を確認しました。市・府のページはURLが変わることがあります。開けないときは、各公式サイトでページ名を検索してください。
にしおか友和の関わり
にしおか友和は、大学院を働きながら奨学金で修了した経験から、学費の無償化や無利子奨学金の充実を訴えて政治を志しました。2024年9月定例会では、奨学基金条例の廃止議案について「児童手当の拡充で役割を終えるという考えは理解できなくもないが、学習用図書等の購入支援である奨学事業は目的が異なるのではないか」と質問し、委員会での議論を求めました。制度は廃止されましたが、家庭の経済状況で進路が狭まらない支援のあり方を引き続き考えていきます。
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この情報の更新について
- 2026年9月18日 公開
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