答え
まだ決まっていません。片山町の旧市民病院跡地は、病院を運営する地方独立行政法人市立吹田市民病院が売却する方針で、2019年度と2021年度の2回の公募はいずれも事業者の辞退で不成立になりました。2026年6月12日の本会議で市は「東西道路の拡幅整備に伴う交通安全性の確保などを含めた公募に関する諸条件を関係部局と調整中で、調整が完了次第、公募が開始される」と答弁しています。病院は2026年度に購入を検討する事業者向けの現地見学会などを行い、「近い将来に公募売却を予定」としています。
確認|根拠:市立吹田市民病院「旧病院跡地について」、吹田市議会 令和8年5月定例会 本会議(2026年6月12日)健康医療部長答弁
くわしく
これまでの経過(病院の公表資料と議会答弁による)
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2018年(平成30年)12月 | 市民病院が片山町からJR岸辺駅前の北大阪健康医療都市(健都)へ移転・開院。 |
| 2019年(平成31年)2月18日 | 市の政策会議で「旧病院跡地売却について」を議題とし、会議で出た意見を踏まえて手続を進めることを決定。 |
| 2019年度(令和元年度) | 病院が1回目の公募を開始。複数の事業者が参加表明。 |
| 2020年度(令和2年度) | 新型コロナウイルス感染症による景気後退を理由に参加者が辞退し、不成立。 |
| 2021年度(令和3年度) | 2回目の公募(2021年7月開始)。1者が参加表明し第一次審査を通過したが、造成工事費用の把握が難しいことを理由に辞退し、不成立。病院は公募中止を公表。 |
| 2022年度(令和4年度) | 病院が建物解体・造成費用を精査。 |
| 2023年度(令和5年度)〜 | 市が地域のまちづくりの観点から課題を整理するため、病院にスケジュールの見直しを要請。以降、公募の条件について市と病院が協議中。 |
| 2025年(令和7年)9月 | 市は「東西道路の拡幅整備に伴い、公募に関する諸条件について関係部局と協議を重ねている」と答弁。 |
| 2026年(令和8年)6月 | 市は「調整が完了次第、公募が開始されるものと認識」「早期の売却が実現できるよう法人と連携」と答弁。 |
| 2026年度(令和8年度) | 病院が購入を検討する事業者向けに現地見学会・資料提供・情報交換を実施予定。「近い将来に公募売却を予定」と公表。 |
売却の条件として議会で示されていること
- 東西道路の拡幅整備:跡地に関わる東西道路を広げる整備に伴い、交通安全性の確保を公募の条件に含めるため、市の関係部局と調整しています(2025年9月・2026年6月 本会議)。
- 片山地区公民館への進入路:これまでの公募では「買受者は市と協議のうえ、道路として市に移管する」ことが売却の基本条件の一つでした(2025年3月17日 予算常任委員会)。
- 市による買取りはしない:市は「明確な行政目的がない状態で市が購入することは、現時点でも考えていない」としています(同上)。
- 解体費用の貸付け:建物解体などの費用を市が病院に貸し付けることは、病院からの意向がないため検討していません(2025年9月11日 本会議)。
- 隣接地との一体活用:市の介護老人保健施設や隣接するJR所有地を含めた一体的な活用は、同施設が運営を続けているため具体的な検討は困難としています(同上)。
売却基準価格や面積など公募の具体的な条件は、次の公募が始まったときに病院のホームページで公表されます。このページでは、2026年9月18日時点で市と病院が公表している内容だけをまとめています。
よくある追加の質問
- 市が買い取って公園や公共施設にする可能性は?
- 2025年3月17日の予算常任委員会で市は「明確な行政目的がない状態で市が購入することは、現時点でも考えていない」と答えています。隣接する市の介護老人保健施設と一体で活用する案についても、同施設が運営を続けているため具体的な検討は困難としています(2025年9月11日 本会議)。
- なぜ2回も売れなかった?
- 病院の説明では、1回目(2019年度開始)は複数の事業者が参加を表明したものの、新型コロナウイルス感染症による景気後退を理由に辞退して不成立。2回目(2021年度)は1者が参加表明しましたが、造成工事費用の把握が難しいことを理由に辞退しました。その後、病院が建物の解体・造成費用を精査し、2023年度に市がまちづくりの観点から課題を整理するためスケジュールの見直しを求め、協議が続いています。
- 次の公募はいつ?売却額は?
- 時期も価格も、2026年9月18日時点で公表されていません。市は「調整が完了次第、公募が開始される」、病院は「近い将来に公募売却を予定」としています。病院は売却に向けた状況をホームページで周知し、市は確実な情報が得られれば議員に報告すると答弁しています(2026年6月12日 本会議)。
- 売れないと病院の経営に影響する?
- 市は2026年6月15日の本会議で「売却に至っていないことが直ちに影響を及ぼすものではないと聞いているが、跡地の売却収入は持続可能な医療提供体制を維持するうえで極めて重要な財源であり、諸条件が整い次第、売却されるべきとの認識に変わりはない」と答えています。病院の収支計画では令和8〜11年度の4年間で約13億円の純損失を見込んでいます(2026年2月25日 本会議)。
出典
- 地方独立行政法人 市立吹田市民病院「旧病院跡地について」(年度ごとの経過)https://www.suitamhp.osaka.jp/about/management/land/
- 市立吹田市民病院「旧病院跡地売却に係る事業者公募の中止について」https://www.suitamhp.osaka.jp/about/management/land/post-33.html
- 市立吹田市民病院「現地見学会等を実施」(事業者向け・近い将来に公募売却を予定)https://www.suitamhp.osaka.jp/about/management/land/post-112.html
- 吹田市「平成30年度 第15回 政策会議」(2019年2月18日、旧病院跡地売却について)(2022年9月28日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/shisei/1018811/1018840/1022184/1018844/1008137.html
- 吹田市議会 令和8年5月定例会 本会議(2026年6月12日)健康医療部長答弁(公募の諸条件を調整中)https://ssp.kaigiroku.net/tenant/suita/SpMinuteView.html?council_id=1337&schedule_id=5
- 吹田市議会 令和8年5月定例会 本会議(2026年6月15日)健康医療部長答弁(売却収入は極めて重要な財源)https://ssp.kaigiroku.net/tenant/suita/SpMinuteView.html?council_id=1337&schedule_id=6
- 吹田市議会 令和8年2月定例会 本会議(2026年2月25日)健康医療部長答弁(収支計画・跡地売却の見通し)https://ssp.kaigiroku.net/tenant/suita/SpMinuteView.html?council_id=1324&schedule_id=3
- 吹田市議会 令和7年9月定例会 本会議(2025年9月11日)健康医療部長答弁(東西道路の拡幅整備、貸付け、老健施設との一体活用)https://ssp.kaigiroku.net/tenant/suita/SpMinuteView.html?council_id=1299&schedule_id=4
- 吹田市議会 令和7年3月 予算常任委員会(2025年3月17日)健康医療部長答弁(公民館への進入路、市による購入は考えていない)https://ssp.kaigiroku.net/tenant/suita/SpMinuteView.html?council_id=1278&schedule_id=1
- 吹田市議会 令和7年2月定例会 本会議(2025年2月26日)健康医療部長答弁(2回目の公募不成立後の経過)https://ssp.kaigiroku.net/tenant/suita/SpMinuteView.html?council_id=1272&schedule_id=4
いずれも2026年9月18日に内容を確認しました。病院・市のページはURLが変わることがあります。開けないときは、市立吹田市民病院または吹田市公式サイトでページ名を検索してください。
にしおか友和の関わり
2026年9月11日の個人質問で、3年連続の赤字と債務超過に陥った市民病院の経営状況を正面から取り上げ、市は赤字を「一時的ではなく、構造的な課題」と認めました。市が跡地の売却収入を「極めて重要な財源」と位置づけている以上、跡地の行方は病院の立て直しと切り離せません。片山町の住民のまちづくりと、病院の財源確保の両面から、公募の条件と時期を引き続き確認していきます。
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この情報の更新について
- 2026年9月18日 公開
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