答え
吹田市立の小中学校では1人1台のiPad(市の呼び名はSUNネット端末)を市が貸与しています。持ち帰りは「必要に応じて」で、頻度は学校が判断し、家ではインターネットは家庭の回線を使い、翌日のために充電しておきます。故障・破損は学校に伝えれば予備機と交換され、故意や重大な過失のときだけ弁償を求められることがあります。紛失は警察に届けてから学校へ。有害サイトはフィルタリングされ、アプリは個人で入れられません。Wi-Fiのない生活保護・就学援助の世帯には教育センターがモバイルルータを貸します(06-6170-1575)。私は2019年から本会議で4回、「端末は道具」「重いランドセルに毎日持ち帰らせる合理性はあるか」と問い、市は持ち帰りを強いず教科書を学校に置く配慮をすると答えました。
確認
根拠(出典)
根拠:吹田市教育委員会「1人1台のタブレット・PCで 保護者編」(2026年4月発行)、吹田市「GIGAスクール構想」(2026年4月23日更新)、「学校教育用モバイルルータ貸与方法」(2026年6月3日更新)、吹田市議会 本会議(2019年7月23日・2021年3月2日・2022年6月14日・2022年12月5日)の私の質問と市の答弁
私(にしおか友和)の取り組み
タブレットは子どもの可能性を広げる道具です。でも、道具のために重いランドセルがさらに重くなるなら本末転倒です。使い方は現場が決められるように、と本会議で求めてきました。
- 2019年7月AIが仕事を変える時代に、ICTで「生きる力」を育てる吹田のビジョンを問いました。市:ICTで分かりやすい授業と主体的・対話的で深い学びを実現する。基盤的な学力と情報活用能力を全員が身につける環境をつくる。
- 2021年3月1人1台の端末配付が前倒しされる中で、吹田の教育の課題と、他市に勝る点・足りない点を新しい教育長に問いました。教育長:課題は「学校が、あしたも行きたいと思える場になっているか」。端末はあくまで道具で、どう使って授業を展開するかが重要。
- 2022年6月端末を使ったいじめなどのトラブルの有無、持ち帰りを推奨しているのか、SNSに入れない工夫、重いランドセルに毎日端末を持ち帰らせる必要性を問いました。市:導入当初に他人のパスワードでログインする事案がありデジタル・シチズンシップ教育を始めた。解除できないフィルタリングを設定。家庭学習のため持ち帰りを促すが、教科書を学校に置くなど配慮している。
- 2022年12月「使うこと自体が目的ではない」と教育委員会が自信を持って現場に示すべきではないか、毎日の持ち帰りは合理性に欠けるのではないかを問いました。市:使用のみを強いることはしていない。持ち帰りは家庭学習で使うときに指示し、頻度は学校が判断する。登下校の負担を軽くするよう配慮する。教育長:ICTをこれまでの教育実践と最適に組み合わせることが重要。
その後、市教委の2026年4月のパンフレットは持ち帰りを「必要に応じて」と書いています。毎日の持ち帰りで子どもが困っている、壊したときの対応で納得できないといったことは、相談フォームから届けてください。担当課に確かめ、必要なときは委員会や本会議で取り上げます。
くわしく
端末のきまり(市教委の保護者向けパンフレットから)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 端末 | 小中学校ともキーボード付きiPad。市が貸与し、卒業・転出のとき本体と付属品を学校に返す。学校には充電できる保管庫 |
| 持ち帰り | 必要に応じて持ち帰る。家でのインターネットは家庭の回線を使う。翌日使えるよう家で充電。新1年生は家でも使えるよう練習する日を設ける |
| 故障・破損 | 学校に伝えると予備機と交換。故意または重大な過失と認められる場合は弁償を求められることがある |
| 紛失 | 警察に紛失届を出し、学校に伝える。予備機で対応。悪意や重大な過失のときは弁償のことも |
| 閲覧の制限 | 有害サイトにアクセスできないようフィルタリング。閲覧履歴は残り、消せない |
| アプリ | 使えるアプリは市が一括管理。個人でインストールできない。授業支援ソフトはベネッセの「ミライシード」 |
| ID・パスワード | 名前や住所と同じ個人情報として、子どもと一緒に覚えて管理する。利用の同意書を保護者が記入 |
家にWi-Fiがないとき
自宅に通信環境がない家庭のうち、生活保護の世帯か就学援助の認定世帯(申請中を含む)には、教育センター(佐竹台1丁目)が学校教育用のモバイルルータを貸します。貸与は年度末(3月31日)まで、貸したiPadでしか使えない設定です。新規は申請書の郵送・持参かオンラインの申込フォームで申し込み、承諾後に教育センターで受け取ります(9時〜17時30分)。就学援助は就学援助はいくら?条件と申請は?に。
持ち帰りの頻度は学校ごと
2022年6月と12月の本会議で市は、持ち帰りは家庭学習で使うときに指示し、頻度は学校が必要に応じて判断する、使うことだけを強いることはしていない、教科書やノートを学校に置くなど登下校の負担を減らす配慮をしていると答えました。毎日の持ち帰りで困っているときは、学校に相談してかまいません。
端末を使ったトラブルと教育
導入当初、他人のパスワードでログインする事案があり、市は2021年度から各校1人の推進担当者を置き、担任を中心に年4回「デジタル・シチズンシップ教育」(ICTの善き使い手になるための教育)の授業をしています。端末単位で解除できないフィルタリングをかけ、SNSにはアクセスできないようにしています(2022年6月の答弁)。
よくある追加の質問
- タブレットは毎日持ち帰りますか?
- 市は「必要に応じて」としていて、頻度は学校が判断します。2022年の本会議で市は、持ち帰りを強いることはせず、教科書を学校に置くなど負担を減らす配慮をすると答えました。
- 壊してしまったら弁償ですか?
- 学校に伝えれば予備機と交換されます。弁償を求められるのは、故意または重大な過失と認められる場合だけです。
- なくしたらどうしますか?
- 警察に紛失届を出してから学校に伝えます。予備機で対応し、悪意や重大な過失のときは弁償のことがあります。
- 家にWi-Fiがありません
- 生活保護か就学援助の世帯なら、教育センター(06-6170-1575)がモバイルルータを無料で貸します。年度末まで、貸与のiPadだけで使えます。
- YouTubeやゲームは見られますか?
- 有害サイトはフィルタリングされ、SNSにはアクセスできない設定です。アプリは市が一括管理し、個人では入れられません。閲覧履歴は残ります。
- 卒業したらもらえますか?
- もらえません。市からの貸与なので、卒業や転出のときに本体と付属品を学校に返します。
出典
出典を見る
- 吹田市教育委員会「1人1台のタブレット・PCで 保護者編」(保護者用パンフレット・PDF)(2026年4月発行)https://www.city.suita.osaka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/003/450/123456.pdf
- 吹田市「GIGAスクール構想」(2026年4月23日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/kosodate/1018299/1018324/1003450.html
- 吹田市「学校教育用モバイルルータ貸与方法」(2026年6月3日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/kosodate/1018281/1017615.html
- 吹田市議会 本会議(2019年7月23日)ICT教育についての私の質問と答弁(2026年10月23日確認)../shitsumon/2019-07-q4.html
- 吹田市議会 本会議(2021年3月2日)吹田市が目指す教育についての私の質問と答弁(2026年10月23日確認)../shitsumon/2021-02-q1.html
- 吹田市議会 本会議(2022年6月14日)教育現場における諸課題についての私の質問と答弁(2026年10月23日確認)../shitsumon/2022-05-q1.html
- 吹田市議会 本会議(2022年12月5日)小中学校におけるICT教育の現状についての私の質問と答弁(2026年10月23日確認)../shitsumon/2022-11-q3.html
きまりは市教委が2026年4月に発行した保護者向けパンフレット、持ち帰りの考え方は本会議での市の答弁です。学校ごとのルールは学校の配布物で確かめてください。
関連する質問・ページ
この情報の更新について
- 2026年10月23日 公開
市教委のパンフレットの年度版(毎年4月)と、モバイルルータの申込条件が変わったときに書き直します。
市の問い合わせ先
吹田市「GIGAスクール構想」のページに載っている問い合わせ先です(2026年10月23日確認)。番号をタップすると電話をかけられます。担当がわからないときは、吹田市役所の代表電話(06-6384-1231)へ。