答え
吹田市立小中学校では、産休・育休などの代わりの講師が見つからない「未配置」が2026年8月25日時点で小学校25人・中学校4人あり、教頭や首席が担任を代行しています(2026年9月の本会議での市の答弁)。一方、働き方改革では月80時間を超える時間外の先生が2023年度の110人から2025年度は35人に減りました。私は2019年から本会議でこの問題を7回取り上げ、代替講師の確保、休憩45分の実態調査、業務用携帯電話の配備を求め続けています。
確認
根拠(出典)
根拠:吹田市議会 本会議での市の答弁(2019年9月24日、2023年7月20日、2024年12月6日、2025年2月26日、2025年9月12日、2026年6月12日、2026年9月11日。会議録と速報版)、吹田市教育委員会「令和8年4月定例教育委員会会議」資料(2026年4月20日)、大阪府教育委員会「教職員人事異動」(2026年4月7日更新)
私(にしおか友和)の取り組み
担任の先生が決まらないまま新学期が始まる。その現実を、私は初当選の年から本会議で数字を出させて追ってきました。
- 2019年9月小学校の先生の7割が20〜30代という年齢の偏りを指摘し、若い先生を支える体制を求めました。市:新規採用は欠員数に基づき府教育委員会が各市に配当する仕組み。退職した管理職などが初任者の指導に携わっている。
- 2023年7月出退勤のデータを初めて公の場に出させ、代替講師の不足を問いました。市:月45時間超は中学校で52%(2022年度)。代替講師の欠員は府下全域の課題で、市費での任用は想定していない。
- 2024年12月働き方改革の目標が持ち帰り残業を生まないかを問い、業務用携帯電話の配備を提案しました。市:個人携帯での連絡をなくすことはウェルビーイングの観点から必要。配備は関係部局と調整して検討する。
- 2025年2月施政方針の審議で、グランドデザインの目標(令和8年度に月80時間超ゼロ、令和11年度に30時間超ゼロ)を実行する決意を問いました。市:長時間勤務が常態化し教員は疲弊している。実効性を高めるため働き方改革推進プランを策定する。市長:根本解決を市独自に図ることは法的に無理だが、一つ一つの課題解決に挑戦し続ける。
- 2025年9月業務用携帯電話を実際に配備するのか見送るのかを問いました。市:教員個人の携帯で保護者に連絡せざるを得ない状況は課題と認識。関係部局と調整してきたが実現に至っていない。近隣市を参考に引き続き実現に向けて努める。
- 2026年6月働き方改革の成果を数字で示すよう求めました。市:月80時間超は110人から35人へ。持ち帰り残業の把握は他市の事例も参考に検討する。
- 2026年9月未配置の現状と、休憩45分が取れているかを問いました。市:未配置は小学校25人・中学校4人。休憩は取れていなくても取得したものとして算定されている可能性があり、課題と認識している。
くわしく
いま起きていること:先生の「未配置」
産休・育休・病休の先生の代わりに入る代替講師が見つからず、担任が空く状態を「未配置」といいます。2026年9月11日の本会議で私が確かめたところ、市は2026年8月25日時点で小学校25人・中学校4人の未配置があり、中学校では定数そのものの欠員も1人あると答えました。空いた担任は教頭や首席(主任の先生)が代行しています。
吹田市立の先生は大阪府が任命する府費負担教職員で、代替講師の確保も府の仕組みの中で行われます。市は2023年7月の本会議で「代替講師の欠員は府下全域の課題で、特に中学校は教科が限られ確保に苦慮している」「府費負担教職員の代替を市費で任用する想定はない」と答えています。人事の仕組みは教職員の人事異動はどこで見る?にまとめました。
先生の働き方の数字(市の答弁から)
| 項目 | 数字 | いつの答弁 |
|---|---|---|
| 月の時間外が45時間を超えた先生の割合 | 2019年度 小学校約24%・中学校約31% → 2022年度 小学校31%・中学校52% | 2023年7月 |
| 月80時間超の先生の数 | 2023年度110人 → 2025年度35人(75人減) | 2026年6月 |
| 月45時間超の先生の数 | 507人 → 291人(216人減) | 2026年6月 |
| 月30時間超の先生の数 | 804人 → 690人(114人減) | 2026年6月 |
| 2026年3月末の異動(管理職を除く) | 退職45人・他市へ9人・新規採用139人・他市から22人 | 市教育委員会 2026年4月の資料 |
市は2024年度に「教員の働き方改革グランドデザイン」を作り、令和8年度(2026年度)中に月80時間超をゼロに、令和11年度に30時間超をゼロにする目標を掲げています。数字は改善していますが、「持ち帰り残業」は把握できておらず(2026年6月の答弁)、法律で決まっている休憩45分についても「取れていなくても取得したものとして算定されている可能性」があると市は2026年9月に認めました。
市が始めた対策(2024年以降)
- 不登校の傾向がある子に付く「居場所サポーター」:2024年度は小学校5校。2026年度は34校へ広げ、府の補助が減っても予算を確保して続けると市は答えています(2026年2月)。
- 中学校の部活動の外部委託:2024年度に5校5部活でモデル実施、2025年4月から16校43部に広がりました(部活動はどう変わる?)。
- 学校副管理者の配置(地域活動が活発な学校)、休養室を改装したリフレッシュスペース(北摂で初)、中学校のプール清掃の委託、採点システムなどの校務DX。
- 職員室の電話は時間外はメッセージ対応に切り替え。ただし、先生が個人の携帯電話で保護者に連絡している状況は「課題」としながら、業務用携帯電話の配備は実現していません(2025年9月)。
私の考え
担任が空いたまま新学期が始まる学校があることは、子どもにとっての1年を考えれば見過ごせません。市は「府の仕組み」と言いますが、人事権の移譲を毎年府に要望しているだけでは足りないと私は考えています。先生の確保は、先生が働きやすい学校をつくることと同じ問題です。数字で実態を出させ、休憩や持ち帰り残業の実態調査と、業務用携帯電話の配備を引き続き求めます。学校のことで困っていることは相談フォームから届けてください。
よくある追加の質問
- 「未配置」とは何ですか?
- 産休・育休・病休などの先生の代わりに入る代替講師が見つからず、担任や授業の担当が空いている状態です。吹田市では2026年8月25日時点で小学校25人・中学校4人で、教頭や首席が担任を代行しています。
- なぜ先生が足りないのですか?
- 市は2023年7月の本会議で、代替講師の欠員は大阪府全域の課題で、特に中学校は教科が限られるため確保に苦慮していると答えています。吹田市立の先生の採用と配置は大阪府教育委員会が行い、市費で代替を任用する想定はないというのが市の答弁です。
- 先生の残業は減っていますか?
- 減っています。月80時間を超える先生は2023年度の110人から2025年度は35人、45時間超は507人から291人になりました(2026年6月の市の答弁)。ただし持ち帰り残業は把握できておらず、休憩45分も取れていない可能性を市は認めています。
- 子どもの担任が未配置のとき、保護者はどうすればいいですか?
- 学校では教頭や首席が担任を代行しています。授業や生活で心配なことがあれば、まず学校に相談してください。改善につながる声は私にも相談フォームから届けてください。市に確かめ、必要なときは本会議で取り上げます。
- 吹田市は何を目標にしていますか?
- 教員の働き方改革グランドデザインで、令和8年度(2026年度)中に月80時間を超える先生をゼロに、45時間超を半減、令和11年度に30時間超をゼロにする目標を掲げています。実績は総合教育会議で報告し、ホームページで公表するとしています。
- 先生の人事異動はどこで分かりますか?
- 校長・教頭の異動は大阪府教育委員会の「教職員人事異動」のページ、一般の先生の異動の人数は吹田市教育委員会の4月の定例会議の資料で分かります。くわしくは「教職員の人事異動はどこで見る?」にまとめました。
出典
出典を見る
- 吹田市議会 本会議(2026年9月11日)先生の未配置・栄養教諭・休憩45分についての私の質問と答弁(2026年10月15日 会議録(速報版))../shitsumon/2026-09-q3.html
- 吹田市議会 本会議(2026年6月12日)教員の働き方改革の成果についての私の質問と答弁(2026年10月23日確認)../shitsumon/2026-05-q2.html
- 吹田市議会 本会議(2023年7月20日)教員の勤務実態についての私の質問と答弁(2026年10月23日確認)../shitsumon/2023-07-q1.html
- 吹田市議会 本会議(2024年12月6日)働き方改革グランドデザインについての私の質問と答弁(2026年10月23日確認)../shitsumon/2024-11-q2.html
- 吹田市議会 本会議(2025年2月26日)施政方針と教員の働き方改革についての私の質問と答弁(2026年10月23日確認)../shitsumon/2025-02-q1.html
- 吹田市議会 本会議(2025年9月12日)学校の業務用携帯電話についての私の質問と答弁(2026年10月23日確認)../shitsumon/2025-09-q2.html
- 吹田市教育委員会「令和8年4月定例教育委員会会議」資料(教職員の異動状況)(2026年4月20日開催)https://www.city.suita.osaka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/043/863/0420.pdf
- 吹田市議会 会議録検索(本会議の全文)(2026年10月23日確認)https://ssp.kaigiroku.net/tenant/suita/SpTop.html
- 吹田市「教育委員会」(2026年6月22日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/kosodate/1018299/index.html
数字はすべて本会議での市の答弁と市教育委員会の公表資料です。答弁の要旨はこのサイトの議会質問のページにまとめ、全文は市議会の会議録で読めます。
関連する質問・ページ
この情報の更新について
- 2026年10月23日 公開
未配置の人数と働き方の数字は、定例会で新しい答弁が出るたびに書き足します。次は2026年11月定例会のあとです。
市の問い合わせ先
吹田市「教育委員会」のページに載っている問い合わせ先です(2026年10月23日確認)。番号をタップすると電話をかけられます。担当がわからないときは、吹田市役所の代表電話(06-6384-1231)へ。