答え
吹田市で被害が最も大きいと市が想定するのは上町断層帯の地震で、市内は震度6弱〜7、全壊約7,300棟、直後の断水率91.8%です。南海トラフ地震は大部分が震度6弱の想定です。水害は神崎川や安威川沿いの低地で浸水が想定され、斜面には土砂災害警戒区域が75か所あります。自分の町は市のハザードマップで確かめられます。
確認
根拠(出典)
根拠:吹田市「被災想定/リスク」(2024年8月1日更新)と防災アセスメント調査報告書 概要版(令和6年3月)、吹田市地域防災計画 共通編(令和7年3月)、吹田市「洪水ハザードマップ」「内水ハザードマップ」(2026年5月15日更新)、大阪府「大阪府内の土砂災害防止法の指定状況」(令和8年9月14日現在)
私(にしおか友和)の取り組み
「自分の町はどれくらい揺れるのか」「うちは浸水するのか」。南海トラフのニュースのあとや引っ越しを考えるときに、そうした不安の声をいただいています。大地震への備えは、私も本会議で取り上げてきました。
- 2020年12月南海トラフ巨大地震の30年以内の発生確率が当時は70〜80%とされていたなか、大阪府の備蓄方針の改定を受けて、市の備蓄計画の変更点を問いました。市:パーティションや簡易ベッド、衛生物資などを示した府の改定に合わせ、2017年策定の備蓄計画を見直し中。
- その後備蓄計画は2020年12月、2023年8月、2025年3月に改訂されました。2025年3月は、新しい地震被害想定の避難者数で備蓄の目標を整理しています(市のページ)。
- 2021年6月南海トラフ地震への備えとして、北消防署の移転後に高架が崩れれば青山台・藤白台・古江台が孤立しうると問いました。市:中央環状線以北に、消防車・救急車・予備車を各1台程度置ける消防出張所の整備を検討している。
- その後北消防署は佐竹台の総合防災センターに入り、藤白台1丁目に北千里出張所があります(市のページ)。
地震や大雨のときに自分の町で何が起きるのかを前もって知り、家族で備えられるようにしたいと思っています。いまの市の想定では、上町断層帯の地震で直後の断水率が91.8%、復旧まで約1か月程度です。市の備蓄と北千里の消防の備えを整えるよう、2020年から本会議で市に働きかけてきました。これからも続けます。ハザードマップの見方など、困っていることは、相談フォームからお知らせください。
くわしく
自分の町を地図で確かめる
住所から探すなら、市の「マップなび すいた(ハザードマップ)」が早道です。国の「ハザードマップポータルサイト」でも重ねて見られます。市は、次の3点を確かめるよう案内しています。
- 自宅や職場、学校など、よく使う場所が危なくないか
- そこから避難所までの経路を確かめたうえで、安全な避難場所はどこか
- 浸水する場所なら深さ(色)を見て、建物の中で水につからない高さへ逃げられるか
市は「マップに掲載した場所以外でも浸水や土砂災害が発生する場合がある」と注意しています。色が付いていないことは、安全の保証ではありません。
地震:市が想定している4つの地震
市の被害想定は令和5年度に見直され、令和6年3月に概要版が出ました。建物の全壊の数は揺れ・液状化・土砂災害の合計、死者は最も多くなる早朝5時、避難者は夕方18時に発生した場合の値です。
| 地震 | 全壊 | 死者 | 断水率(直後) | 避難所の避難者(1週間後) |
|---|---|---|---|---|
| 上町断層帯 | 7,291棟 | 503人 | 91.8% | 47,626人 |
| 有馬高槻断層帯 | 2,414棟 | 135人 | 69.1% | 20,158人 |
| 生駒断層帯 | 559棟 | 29人 | 69.6% | 14,753人 |
| 南海トラフ | 433棟 | 20人 | 51.5% | 12,238人 |
- 上町断層帯:市の想定では、市内は震度6弱〜7(大部分が6強)で、市の西部を縦断するこの断層帯の地震の被害が最も大きくなります。国の地震本部の評価(2026年8月28日公表)では、豊中市から阪南市に至る長さ約56kmの可能性がある断層帯で、主部区間は豊中市から岸和田市に至る約43km、マグニチュード7.6程度です。主部区間の30年以内の発生確率は、ほぼ0%〜0.003%です(前回の評価は2〜3%)。沿岸部区間は確率を算出できず、両区間が同時に動く場合はマグニチュード7.7程度です(前回の評価は7.5程度)。
- 有馬高槻断層帯:市の想定では、市内は震度5強〜7です。国の評価では、30年以内の発生確率は、東部区間がほぼ0%〜0.04%で、西部区間は算出できません。
- 生駒断層帯:市の想定では、市内は震度5強〜6強です。国の評価では、30年以内の発生確率は、ほぼ0%です。
- 南海トラフ:市の想定では、市内は大部分が震度6弱です。国の評価では、30年以内の発生確率は60〜90%程度以上で、別の計算モデルでは20〜50%です。国は、防災対策では高いほうの値を念頭に行動するよう求めています(確率はいずれも2026年1月1日の算定)。
確率が低くても、安全という意味ではありません。上の棟数や人数は、地震が起きたときの被害を市が想定したもので、起きる確率とは別のものです。地震本部は、上町断層帯の主部区間について、次の点に留意するよう書いています。
- 今回の評価は少数地点の調査結果に基づくもので、最新の活動時に区間の全域が動いたという十分な証拠が示されていないという指摘があります。
- 発生確率が低い「Zランク」の活断層でも、活断層があること自体が、その地域で大きな地震が起きる可能性を示しています。
- 評価の対象外のやや小さい地震でも、主部区間のある大都市の中心部で起きれば、大きな被害が生じる可能性があります。
市の概要版は、この数字は実際の被害と一致させるためのものではなく、対策を進めるための目標値であり、これ以上にも以下にもなりうると注記しています。上町・有馬高槻・生駒は平成24年度、南海トラフは平成25年度の震度分布をもとにした計算です。
新しい震度の図:大阪府は2026年3月31日に「震度分布・液状化可能性」を見直しました。府の部会の資料は、上町断層帯(北側)について「豊中市、吹田市などの広い範囲で震度7」と説明しています。市の想定(大部分が6強、一部で7)より、震度7の範囲が広い図です。府はこれをもとに被害想定の見直しを部会で進めています。上の棟数や人数は、この見直しの前の数字です。府は、これらの図は最大級の地震を想定したもので、このような巨大地震の発生確率は極めて低く、次に発生する地震の被害を示したものではないと説明しています。
地域ごとの地震の想定(市の6地域)
市の想定は町丁目ごとの表ではなく、市内を6つの地域に分けて数字を出しています。
| 地域 | 上町断層帯の震度 | 全壊(上町/有馬高槻) | 断水率(上町・直後) |
|---|---|---|---|
| JR以南 | 大部分が6強 | 1,532棟/404棟 | 84.2% |
| 片山・岸部 | 大部分が6強 | 1,325棟/483棟 | 73.2% |
| 豊津・南吹田 | 6強と一部7 | 1,678棟/185棟 | 96.9% |
| 千里山・佐井寺 | 6強と一部7 | 1,335棟/206棟 | 76.2% |
| 山田・千里丘 | 大部分が6強 | 701棟/483棟 | 69.2% |
| 千里ニュータウン | 6強と一部7 | 719棟/653棟 | 96.6% |
千里ニュータウン地域は、有馬高槻断層帯の地震でも震度6強と一部7で、上町断層帯と同じ程度の被害が想定されています。
水害と土砂災害:5つの種類と地図
| 種類 | 何が起きるか | 確かめる地図 |
|---|---|---|
| 洪水 | 大雨で川の堤防が壊れたり、水があふれたりする | 市の洪水ハザードマップ(2025年12月作成)、3D版のリアルハザードビューア |
| 内水氾濫 | 下水道やポンプの能力を超える雨で、下水道から水があふれたり、地上にたまったりする | 市の内水ハザードマップ(2025年12月作成) |
| 高潮 | 台風などで川に海水が逆流し、川の水位が上がって洪水になる | 市の高潮ハザードマップ(2022年3月作成) |
| ため池の決壊 | 大雨や地震でため池が決壊する。水防ため池は釈迦ヶ池(岸部北4丁目)、今池(原町2丁目)、王子池(山田西4丁目) | 市のため池ハザードマップ |
| 土砂災害 | がけ崩れ。市内は土砂災害警戒区域75か所、特別警戒区域72か所で、すべて急傾斜地です(令和8年9月14日現在) | 大阪府の土砂災害の防災情報、吹田市の指定箇所一覧 |
川ごとの想定は、市の地域防災計画(令和7年3月)に次のとおり書かれています。想定し得る最大規模の雨などを前提にしたもので、いまの範囲は2025年12月作成のマップで確かめてください。
| 川 | 浸水が想定される範囲 | 避難が必要な戸数・人口(推計) |
|---|---|---|
| 神崎川 | 市の南西部の広範囲に5m未満 | 9,229戸・17,299人 |
| 糸田川・上の川 | 糸田川は市の南西部の広範囲に3m未満、上の川は川から約0.5kmの範囲に3m未満 | 4,743戸・8,415人 |
| 高川 | 川から約1.5kmの範囲に3m未満 | 2,877戸・4,431人 |
| 安威川 | JR線の南東側の広範囲に3m未満 | 2,833戸・6,192人 |
| 淀川 | 神崎川の左岸側の大部分と、安威川の左岸の一部に3m未満 | 147戸・266人 |
| 山田川 | 川から約0.5kmの範囲(市域は一部)に1m以下(概ね100年に1回の大雨の想定) | - |
町ごとのくわしい情報
町の避難所が浸水想定区域に入っているかなどは、地域のページの「防災」の節にまとめています。藤白台、青山台、古江台、千里山、山田、千里丘、岸部、江坂、南吹田、JR吹田駅周辺。避難所の探し方と防災ブックの受け取り方は「防災マップと指定避難所」に分けています。
よくある追加の質問
- 南海トラフ地震で吹田市の震度はいくつ?津波は来る?
- 市の想定では、市内は大部分が震度6弱です。国の想定(2012年8月公表)は最大6強で、津波が川をさかのぼることで、神崎川沿いの10ヘクタール未満の範囲で浸水深2メートル未満の被害を受ける可能性があるとされています。大阪府が国の結果を検証した詳細な想定(2013年8月)は最大6弱で、吹田市に津波被害はないとされています。市の被害想定は全壊433棟、死者20人(早朝5時)、直後の断水率51.5%です。
- 上町断層は吹田市のどこを通っている?
- 市は「市の西部を縦断している」と説明しています。国の地震本部の評価(2026年8月28日公表)では、豊中市から阪南市に至る長さ約56kmの可能性がある断層帯で、主部区間は豊中市から岸和田市に至る約43km、マグニチュード7.6程度です。主部区間の30年以内の発生確率はほぼ0%〜0.003%(前回の評価は2〜3%)です。沿岸部区間は確率を算出できず、両区間が同時に動く場合はマグニチュード7.7程度です(前回の評価は7.5程度)。確率が低くても、安全という意味ではありません。地震本部は、少数地点の調査に基づくため、最新の活動時に区間の全域が動いた十分な証拠が示されていないという指摘があること、活断層があること自体が大きな地震の可能性を示すこと、評価の対象外のやや小さい地震でも大都市の中心部で起きれば大きな被害の可能性があることに留意するよう書いています。町ごとの揺れの強さは、大阪府の「震度分布・液状化可能性」の詳細図で見られます。
- 藤白台で起こりうる水害は?
- 大阪府の一覧(令和8年9月14日現在)で、所在地に藤白台が入る土砂災害警戒区域は、藤白台5丁目の4か所です(いずれも急傾斜地。1か所は箕面市今宮にまたがります)。川の浸水と内水の確かめ方は藤白台の防災の想定にまとめています。
- ハザードマップで色が付いていなければ安全?
- 安全とは言えません。市は、マップに載っていない場所でも浸水や土砂災害が起きる場合があると注意しています。洪水と内水は別の地図なので、両方を見比べてください。
- 液状化しやすい場所はどこで見られる?
- 大阪府の「震度分布・液状化可能性」(2026年3月31日公表)で、地震ごとの全体図と詳細図のPDFが見られます。250m四方ごとの推計なので、一軒ごとの宅地とは必ずしも一致しません。府は、可能性が低いとされた地域でも液状化が起きないとは保証していません。
- 市の被害想定はいつのもの?
- 令和5年度に見直した想定で、概要版は令和6年3月です。建物と人口は令和5年度のデータを使い、震度の分布は平成24・25年度のものを使っています。大阪府は2026年3月31日に新しい震度の図を公表し、被害想定の見直しを進めています。
出典
出典を見る
- ハザードマップ(洪水/内水/高潮等)(画面に更新日の表示なし。2026年11月5日確認)https://www.city.suita.osaka.jp/anzen/1017894/1017896/1017898/index.html
- 吹田市「被災想定/リスク」(2024年8月1日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/anzen/1017894/1017901/1004223.html
- 吹田市「防災アセスメント調査報告書 概要版」(令和6年3月)https://www.city.suita.osaka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/223/0603gaiyo.pdf
- 吹田市地域防災計画 共通編(第5章 災害の想定)(令和7年3月。ページは2025年3月25日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/025/943/R6_kyotsu.pdf
- 吹田市「洪水ハザードマップ」(2026年5月15日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/anzen/1017894/1017896/1017898/1004277.html
- 吹田市「内水ハザードマップ」(2026年5月15日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/anzen/1017894/1017896/1017898/1004278.html
- 吹田市「高潮ハザードマップ」(2022年9月21日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/anzen/1017894/1017896/1017898/1004276.html
- 吹田市「ため池ハザードマップ」(2026年11月5日確認)https://www.city.suita.osaka.jp/anzen/1017894/1017896/1017899/index.html
- 吹田市「3Dハザードマップ リアルハザードビューア」(2024年8月8日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/anzen/1017894/1017901/1035828.html
- マップなび すいた「ハザードマップ」(2026年11月5日確認)https://webgis.alandis.jp/suita27/portal/main/hazard.html
- 大阪府「震度分布・液状化可能性」(令和8年3月31日公表)https://www.pref.osaka.lg.jp/o020080/sindobunpuekiyoukakanousei.html
- 大阪府 第5回地震津波災害対策等検討部会 資料「地震動の想定について(直下型)」(令和7年12月19日)https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/93/jisindouchokkagata.pdf
- 大阪府「地震津波災害対策等検討部会」(2026年8月14日更新)https://www.pref.osaka.lg.jp/o020080/kikikanri/keikaku_higaisoutei/r5bukai.html
- 大阪府「大阪府内の土砂災害防止法の指定状況」(令和8年9月14日現在)https://www.pref.osaka.lg.jp/o130110/damusabo/dosyahou/d_sitei.html
- 大阪府「吹田市の指定箇所一覧」(令和8年9月14日告示まで)https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/2844/08_suita.pdf
- 地震調査研究推進本部「近畿地域の活断層の地域評価」(令和8年8月28日公表、9月14日一部訂正)https://www.jishin.go.jp/evaluation/long_term_evaluation/regional_evaluation/kinki-detail/
- 地震調査研究推進本部「上町断層帯の長期評価(一部改訂)」(PDF)(令和8年8月28日)https://www.jishin.go.jp/main/chousa/26aug_chi_kinki/kinki_16_uemachi.pdf
- 地震調査研究推進本部「生駒断層帯の長期評価」(PDF)(令和8年8月28日)https://www.jishin.go.jp/main/chousa/26aug_chi_kinki/kinki_18_ikoma.pdf
- 地震調査研究推進本部「有馬-高槻断層帯の長期評価」(PDF)(令和8年8月28日)https://www.jishin.go.jp/main/chousa/26aug_chi_kinki/kinki_08_arima-takatsuki.pdf
- 地震調査研究推進本部「有馬-高槻断層帯」(2026年11月5日確認)https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_katsudanso/rs_kat_arima-takatsuki/
- 地震調査研究推進本部「生駒断層帯」(2026年11月5日確認)https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_katsudanso/rs_kat_ikoma/
- 地震調査研究推進本部「南海トラフで発生する地震」(2026年11月5日確認)https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kaiko/k_nankai/
- 地震調査研究推進本部「長期評価結果一覧」(南海トラフの確率の算定日の根拠。活断層は上の近畿地域の評価による)(2026年1月1日での算定)https://www.jishin.go.jp/main/choukihyoka/ichiran.pdf
- 吹田市「吹田市備蓄計画」(2025年3月25日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/anzen/1017894/1017911/1004261.html
- 吹田市「北消防署」業務案内(北千里出張所)(2024年5月14日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/shisei/organization/1018777/1007486.html
- 吹田市「吹田市総合防災センター(DRC Suita)」(2024年2月19日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/shisei/shisetsu/1019109/1032739.html
- 大阪管区気象台「地震一口メモ No.255」(上町断層帯の長期評価の改訂)(2026年11月5日確認)https://www.jma-net.go.jp/osaka/jishinkazan/hitokuchi/255_UemachiFaultZone.pdf
いずれも2026年11月5日に内容を確認しました。被害想定は想定どおりになるとは限りません。土砂災害警戒区域は指定や解除で変わるので、最新の状況は大阪府のページで確かめてください。
関連する質問・ページ
この情報の更新について
- 2026年11月5日 公開
大阪府が新しい被害想定を公表したとき、市が地震被害想定や地域防災計画を見直したとき、ハザードマップや土砂災害警戒区域が更新されたときに書き直します。地震の発生確率は、国の地震本部が毎年1月1日で算定し直すほか、地域評価の改訂でも変わるので、そのたびに確かめます。内容が古い、誤りがあるという場合は、相談ボタンからお知らせください。
市の問い合わせ先
吹田市「ハザードマップ(洪水/内水/高潮等)」のページに載っている問い合わせ先です(2026年11月5日確認)。番号をタップすると電話をかけられます。担当がわからないときは、吹田市役所の代表電話(06-6384-1231)へ。