答え
準備組合の案(2024年6月)では、住宅棟は地上28階・約98mのツインタワーで約500戸です。2022年の市の概略計画(36階・約123m・約700戸)より低くなりましたが、未確定です。いまの商業施設は商業・公益棟に建て替える計画で、商業の床は今より4,652㎡少なくなる見込みです。工事は段階的に進める方針です。
確認
根拠(出典)
根拠:吹田市都市計画審議会(2026年5月25日の当日説明資料・議事録。11月20日開催分の案件、2026年10月8日更新)、吹田市「北千里駅前まちづくり意見交換会」(2026年5月26日更新)の各回の資料、吹田市「環境影響評価」の事業の概要、吹田市議会の会議録(2026年3月2日)
くわしく
いまの段階(2026年10月10日現在)
北千里駅前(古江台4丁目、約3.5ha。千里北地区センターの一部)の再開発は、まだ都市計画が決まる前の段階です。2026年5月25日の都市計画審議会の資料では、7月中旬ごろに説明会、9月中旬から2週間の案の縦覧、11月中旬に都市計画審議会、11月下旬に都市計画決定・告示という予定でした。
市が10月8日に公表した11月20日の都市計画審議会(令和8年度第2回)の案件では、北千里駅前は「報告案件」とされ、議案には入っていません。10月2日から始まった都市計画案の縦覧は生産緑地地区の変更で、北千里駅前の案は含まれていません。市の「北千里駅前の再整備」のページは、2026年5月26日の更新が最後です(いずれも10月10日に確認)。
タワーマンション(住宅・商業棟)は何階建て・何戸?
いまの案は、事業を検討している北千里駅前地区市街地再開発準備組合(地権者でつくる組織)が2024年6月の意見交換会で示したものです。区域の南側に、住宅・商業棟を地上28階・高さ約98mのツインタワー(2棟)で建て、住宅は約500戸の想定です。低い階は住宅以外で、住宅は28階までとされています。
| 時期・出した人 | 住宅・商業棟 | 住宅の戸数 | 商業・公益棟 |
|---|---|---|---|
| 2022年10月 市の概略の計画(環境影響評価の提案書) | 36階・約123m・ツインタワー | 約700戸 | 地下1階・地上5階・約30m |
| 2024年6月 準備組合の案(いまの案) | 地上28階・約98m・ツインタワー | 約500戸 | 地下1階・地上4階・約25m |
出典
出典:吹田市「環境影響評価提案書 要約書」(2022年10月)、準備組合「まちづくり計画の概要(案)」(2024年6月28日の第6回意見交換会の説明資料)、同日の議事概要(「この程度の規模であれば500戸程にはなる」)。2棟のツインタワーであることは2025年8月1日の環境影響評価審査会の会議録、住宅が28階までであることは2026年1月30日の都市計画審議会の議事録による。
約700戸について市は、「仮定として、住宅部分の全面積を標準的な戸あたり面積で割り戻した結果」で、住宅開発を目的に戸数を決めたものではないと説明していました(よくある御質問)。
2026年5月25日の都市計画審議会で市の担当者は、「現時点で準備組合から公表されている中では500戸程度の規模で、98メートル程度の高さ」としたうえで、資金計画が確定していないため「まだ確定したものではない」と答えています。また、タワーマンションの形や高さ、タワーマンションであることは都市計画で決める事項には入らず、延べ床面積や建築面積などの建物の規模が都市計画の図書に入る、と説明しました(議事録)。都市計画の素案では、建物全体の延べ床面積は約113,200㎡です(当日説明資料)。
「縮小」と言われる変更の中身
- 住宅棟:36階・約123m・約700戸(2022年の市の概略の計画)から、28階・約98m・約500戸(2024年の準備組合の案)へ。2棟のツインタワーであることは変わっていません。
- 商業・公益棟:地上5階・約30mから、地上4階・約25mへ。
- 変えた理由:準備組合は2025年8月1日の環境影響評価審査会で、「人中心の空間づくりと事業性を考え、住宅の高さを下げられるかを準備組合で検討した案」と説明しました。高さ60m未満の板状の建物に同じ規模の住宅を入れる案も比べましたが、足元の広場や歩行空間の連続性がとれないとして採らなかった、としています。
- さらに低くなるか:2026年3月23日の意見交換会では、98mについて「現時点で計画に変更はないものの、最終決定ではなく、今後の詳細な計画を詰める中で変更の可能性は残っている。ただし、事業規模として98m程度の高さが必要である」と回答されています(議事概要)。
区域には「45m第4種高度地区」の高さの制限がかかっていますが、市街地再開発事業を都市計画で決めると、区域の中の建物には適用されなくなります。2026年3月20日の意見交換会で市は、市街地再開発事業であれば「なんでもありという意味ではない」と答えています(議事概要)。
いまの商業施設はどうなる?
再開発の区域(千里北地区センターの一部)にある商業施設は、取り壊して建て替える計画です。阪急電鉄が持つ駅側の土地・建物、グランカサーレ北千里、千里ノルテ、医療ビルは区域に入っていません(第6回意見交換会のふりかえりシートへの回答・議事概要)。
- 新しい商業施設の場所:駅の改札前、区域の中央に建てる商業・公益棟です。地下1階から3階に商業を中心に置き、4階はまちなかリビング北千里との連携を考えた公益施設にする計画です。南側の住宅棟も、低い階は住宅以外です(2026年1月30日の都市計画審議会の議事録)。
- 広さ:商業の床は今より少なくなる計画です。2026年5月25日の都市計画審議会に市が出した交通量の推計の表では、商業施設の床面積の増分がマイナス4,652㎡(住宅はプラス57,520㎡)とされています(当日説明資料)。準備組合は2024年6月、過大な商業施設は車が多くなることやシャッター通り化の心配があるとして、「近隣の方の生活の暮らしを支える規模として、1階から3階をメインとした商業施設を平面的に広く確保」していると答えています(議事概要)。
- どんな店が入るか:まだ決まっていません。市は2026年5月25日の審議会で、「現時点ではどんな店という具体的なところについては、まだ決まったものがない」と答えています(議事録)。
- いまの店が続けられるか:市は、いま入っているテナントが再開発後も営業を続けるかどうかは「地権者と各テナント間の契約関係」によると説明しています(2023年10月29日の意見交換会のふりかえりシートへの回答)。各テナントへの説明は「オーナーでもある各地権者が個別に対応」し、都市再開発法の事業計画の認可の手続きでは、テナントを含む関係権利者が意見書を出す機会がある、と都市計画部長が答弁しています(2026年3月2日の本会議、会議録)。
工事中の買い物はできる?
具体的な工事の順番は、まだ決まっていません。2026年3月20日の意見交換会では、「事業は段階的に進め、都市計画決定後すぐに既存店舗を閉鎖するということではない」、スーパーマーケットなど日常生活に必要な機能をできるだけ維持しながら段階的に工事を進めることを検討している、と回答されました。いまのテナントがいつまで営業できるか、仮店舗で営業できるかは「まだ整理できていない」とされ、具体的なスケジュールは都市計画決定後に作る事業計画の中で決まっていく、としています(議事概要)。2022年10月の提案書でも、「商業・交通機能等を一定維持するため、段階的に既存施設の解体と建設工事を実施予定」と書かれています(要約書)。
区域、駅前交通広場、歩行者の広場、事業費、環境影響評価などのくわしい中身は、特集の「北千里駅前再開発の計画の中身」に、全体の流れは「北千里駅前の再開発 特集」にまとめています。
よくある追加の質問
- 北千里のタワーマンションは何階建て?
- 準備組合の案(2024年6月)では、地上28階・高さ約98mのツインタワー(2棟)です。2022年10月に市が示した概略の計画は36階・約123mでした。高さや形は都市計画で決める事項ではなく、市は「まだ確定したものではない」と説明しています。
- 「縮小」とは、何が変わったこと?
- 住宅棟が36階・約123m・約700戸から28階・約98m・約500戸に、商業・公益棟が地上5階・約30mから地上4階・約25mになったことです。準備組合は「人中心の空間づくりと事業性を考え、住宅の高さを下げられるかを準備組合で検討した案」と説明しています。商業の床も今より少なくなる計画です。
- 「イオン」は建て替え後も入る?
- 市や準備組合の資料には、どの店が入るか、どの店が残るかは書かれていません。市は、新しい商業施設にどんな店が入るかは「まだ決まったものがない」(2026年5月)、いまのテナントが再開発後も営業を続けるかは「地権者と各テナント間の契約関係」による(2023年10月)と説明しています。
- 工事が始まったら、すぐにお店はなくなる?
- 2026年3月の意見交換会では、「都市計画決定後すぐに既存店舗を閉鎖するということではない」とされ、スーパーマーケットなど日常生活に必要な機能をできるだけ維持しながら段階的に工事を進めることを検討している、と回答されています。工事の順番や仮店舗は、まだ決まっていません。
- マンションの戸数は誰がどう決める?
- 保留床(新しく生まれた床)を売って事業費に充てる仕組みで、戸数は準備組合が資金計画とあわせて検討します。市は2026年5月の時点で「500戸程度」としつつ、資金計画が確定していないため確定したものではないと説明しています。都市計画の素案に戸数は書かれていません。
出典
出典を見る
- 吹田市「北千里駅前の再整備」(2026年5月26日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/sangyo/1017979/1020321/1022469/1023606/index.html
- 吹田市都市計画審議会 令和8年度第1回(2026年5月25日)の当日説明資料(都市計画の素案・交通量の推計・今後のスケジュール)と議事録(2026年6月24日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/shisei/1018951/1019025/1019026/1044104.html
- 吹田市都市計画審議会 令和8年度第2回(2026年11月20日開催予定。北千里駅前は報告案件)(2026年10月8日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/shisei/1018951/1019025/1019026/1045757.html
- 吹田市都市計画審議会 令和7年度第2回(2026年1月30日)の議事録(各階の配置)(2026年5月12日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/shisei/1018951/1019025/1019026/1026548/1044100/1036640.html
- 吹田市「北千里駅前まちづくり意見交換会」(第1回-①・第6回・第9回の説明資料・議事概要・ふりかえりシートへの回答)(2026年5月26日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/sangyo/1017979/1020321/1022469/1023606/1029300.html
- 吹田市「(仮称)北千里駅前地区第一種市街地再開発事業に係る環境影響評価」(事業の概要・提案書 要約書)(画面に更新日の表示なし。2026年10月10日確認)https://www.city.suita.osaka.jp/sangyo/1018079/1022171/1018113/1041768/index.html
- 吹田市環境影響評価審査会 令和7年度第2回(2025年8月1日)の会議録(準備組合の説明:高さを下げた案・ツインタワー)(2025年9月29日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/shisei/1018951/1019019/1019021/1039868.html
- 吹田市「よくある御質問」(約700戸の算定)(2023年7月11日更新)https://www.city.suita.osaka.jp/sangyo/1017979/1020321/1022469/1023606/1026858/1027392.html
- 吹田市議会 会議録(2026年3月2日 本会議。テナントへの説明と事業計画の認可手続)(画面に更新日の表示なし。2026年10月10日確認)https://ssp.kaigiroku.net/tenant/suita/SpMinuteView.html?council_id=1324&schedule_id=6&minute_id=135
いずれも2026年10月10日に内容を確認しました。計画の数字は都市計画が決まる前の案で、これから変わることがあります。10月2日から10月16日までの都市計画案の縦覧(市のお知らせ)は生産緑地地区の変更で、北千里駅前の案は含まれていません。最新の状況は、吹田市の「北千里駅前の再整備」のページでご確認ください。
にしおか友和の関わり
私は藤白台に住み、北千里駅前の再開発を2019年から本会議で取り上げてきました。タワーマンションと、いまのお店について質問したのは次の定例会です。
- 2022年9月定例会:北千里駅前の再開発と準備組合の設立(完成までの駅前の活性化。市は、工事中は仮設店舗の設置なども必要で、維持できる機能には制約があると答弁)
- 2022年11月定例会:北千里駅前の36階ツインタワー構想を問う
- 2023年2月定例会:北千里駅前再開発とタワーマンション構想
- 2023年7月定例会:北千里と竹見台・桃山台の再開発と高層化
- 2025年11月定例会:北千里駅前再開発の進捗と情報発信(「今の店はどうなるのか」という声を受けて質問)
- 2026年2月定例会:北千里駅前再開発の基本理念
2023年3月2日の本会議では、「当該地区の住民でもあります私としましても、この北千里の駅前にタワーマンション、高層建築物は必要ないと、そのように思っております。」と述べました(会議録)。質問と市の答弁の要旨は、特集の「議会での議論」にまとめています。ご意見は相談フォームからお寄せください。
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この情報の更新について
- 2026年10月10日 公開
吹田市の都市計画審議会・意見交換会・環境影響評価の資料と、吹田市議会の会議録をもとにしています。都市計画の説明会・案の縦覧・審議会の日程が示されたとき、準備組合の案が変わったときに見直し、基準日を更新します。内容が古くなっている、誤りがあるという場合は、右下の「相談する」ボタンからお知らせください。
市の問い合わせ先
吹田市「令和8年度(2026年度)第1回吹田市都市計画審議会」・「北千里駅前の再整備」のページに載っている問い合わせ先です(2026年10月10日確認)。番号をタップすると電話をかけられます。担当がわからないときは、吹田市役所の代表電話(06-6384-1231)へ。